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離婚しても安心?フランス人に事実婚が多い理由

現在、日本では晩婚化といわれ昔に比べて結婚する人が少なくなったと言われていますよね。厚生労働省の人口動態統計特殊報告(平成28年)を見てみると30年前の1990 年における平均初婚年齢が男性28歳、女性は26歳、最新の2017年のデータでは男性31歳、女性は29才となっており随分上がっていることがわかりますね。

しかし世界には20代の未婚率が圧倒的に低い国があるのです。

それがフランス。

そう考えてみるとフランス人をパートナーに持つ女優の後藤久美子さんも事実婚ですよね。なぜフランス人は結婚をせず、事実婚を選択する人が多いのでしょうか。それには日本の結婚制度とは異なる大きな理由があったのです。

結婚をするには様々な手続きが必要

日本で結婚しようと思うと、婚姻届けと印鑑さえあれば結婚できてしまいます。しかしフランスで結婚するのには日本ではあまり耳馴染みのない以下のような書類が必要だとか。

  • 出生証明書
  • 独身証明書
  • 慣習証明書(破産、禁治産や準禁治産の宣告、後見登記の通知を受けていない旨が記載されているようなもの)

海外では離婚をするのが大変、と聞いたことはないでしょうか。世界に大きく広まっているカトリック教会の教えでは、結婚とは一生にわたって相手を愛すことを神様の前で誓うものだと言われています。特に、フランスは国民の半分を占めているといわれているため結婚に対する法律が厳しいのも十分わかりますね。

PACS(連帯市民協約)とは

そんな中、フランスでは1999年にPACSという制度が誕生しました。

PACSとは、フランスで制定されているいわゆる事実婚の制度のこと。元々は異性のパートナーではなく同性をパートナーとしている人々のために作られた制度です。しかし、この手続きが結婚に比べて非常に簡単、そして税制や社会保障の優遇も受けることができることから異性のカップルでもPACSを利用する人が増えているのだとか。結婚と同棲の間くらいの制度なのでしょう。

PACS制度のメリット

  • 簡単にパートナーとの関係を終わらせることできる
  • 税制や社会保障などの権利が結婚した人と同様に受けることができる
  • 簡単に制度を利用でき結婚と同等の扱いを受けられる

離婚をしてもバツイチにならない?

ちゃおラボの取材などを行っていると、結婚を通じた愛の在り方、幸せの在り方を考えることが多いのですが形式的な結婚に縛られず、結婚と同様の扱いを受けながらパートナーと生活を共にすることができる制度はとても魅力的に感じました。

ちなみに、私がフランス人の彼とPACS制度を使って事実婚をした場合、日本の国籍は未婚のまま。ということは、PACS制度を解消してもバツイチではない、ということですよね。

読者の皆さまはどのように感じましたか?


【参考】
・平成28年度 人口動態統計特殊報告
在フランス大使館 PACS(連帯市民協約)について

企画・編集:CiaoLab編集部
記事:CiaoLab編集部
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