目次
家族構成
依頼者 50代前半男性(夫)
調査対象者 40代後半女性(妻)
子供 大学生1人、高校生2人の子供3人
今回のケースはご主人が奥さんの浮気を疑っての調査依頼です。キャリアウーマンと言うのでしょうか。奥さんは大企業でバリバリ仕事をしていらっしゃる女性。3人のお子さんは大学生と高校生というご夫婦です。
ご主人のお仕事は、お父さんが経営していた中小企業を継いで、社長をされています。ご主人はもともと、奥さんと同じ会社に勤めていて、家業を継ぐときに退職された、職場結婚のご夫婦です。奥さんはとてもキレイな方で、相談者のご主人は結婚されたときに、同僚たちからかなりうらやましがられたとのこと。
そんなご主人が相談に来られた理由は、
妻の超セクシーな黒いTバックとスケスケのブラジャー
奥さんのそんな下着はこれまで一度も見たことが無かったご主人。もともと奥さんは外出が多く、理由を聞いても友人のところへ、というぼんやりとした回答ばかりだったので、怪しいなと思っていたそうです。そんな時に、奥さんの仕事用のスーツケースの中から、見たこともないエロ下着が出てきた!普通の夫なら穏やかではありませんね。
実は、妻の不倫や浮気が発覚するケースには、夫の知らない妻の『勝負下着』を見つけて調査依頼になるというパターンが案外多いのです。女性の浮気や不倫は、夫や結婚生活への不満が引き金になっているのは事実です。
しかし、その不満の原因が『夫が妻に無関心』とは限りません。奥さんの性癖として極端に性欲が強かったり、旦那の監視がきつかったりと様々です。今回のケースは、いまのところどちらかといえば前者で、奥様の性欲が旺盛過ぎたというところにありそうです。
自慢の妻の浮気を疑わざるを得なかったご主人の落ち込みようはかなりひどく、憔悴しきっていました。
調査対象者の疑惑状況を整理すると、
奥さんのことを、よく見ているなあと感心しましたが、実は一番最初におかしいと気づいたのは、ご主人ではなく、ご主人のお母さまだったのです。
家業を継いだご主人は、同じ敷地に実家と自分の家があり、日常的に行き来もあって、様子がよくわかる状況でした。それで、姑の女の勘が発動したわけなのです。
「あれは、おかしい。絶対に男ができたに違いない!」
ご主人の母親からそういわれたそうです。それがきっかけで注意深く観察するようになり、出張の前夜に奥さんが荷造りを終えた仕事のスーツケースをこっそり開けたら、セクシーな黒い下着を発見してしまったのです。
何となく怪しい、その疑惑が自分の母親の一言をキッカケに、確信へと導くエロ下着を自ら発見してしまったご主人ですが、相当つらかったと思います。相談に来られた時も、手が震えていましたからね。
この案件のポイントは、
現時点で怪しいのはセクシー下着だけで、相手を想定し辛いのですが、プロにとっては調査しやすい案件なのですよ。このパターンが調査しやすい理由は、
したがって、調査する日を特定することができるのです。
昨今コロナウィルスで外出自粛が求められていますが、調査そのものへの影響は少なからずあります。調査日に調査対象者の外出がとりやめになるなどの問題が実際に起こっています。しかし、反対に絞りやすくなるケースもあるのです。
理由は、不要不急の外出が自粛されることによって、「本命の外出日」を特定しやすくなるのです。調査対象者が外出の多い人だと、いつ、どのタイミングで不倫や浮気相手と会うのか絞り込みにくい面があります。調査対象は不倫を隠すための工作として、「ダミーの外出」をすることがあり、それを見破りやすくなるのです。
アクティブな方はダミーの外出が多い傾向にありますが、今のご時世なら外出する日はほぼ、ビンゴです。今回の調査はコロナとは関係ない時期でしたが、まさにビンゴの連続でした。
仕事の出張日が不倫疑惑のタイミング。したがって調査日の特定はご主人からの連絡一つで決定です。言い換えれば、奥さん自らご主人に不倫の日程を伝えているようなものですね。早速、ご主人が指定した出張の日に的を絞って調査に入りました。行き先は東北地方の都市部です。
クルマで浮気相手が迎えに来ていました。クルマはレンタカーではなく地元ナンバーの自動車です。そのまま食事へいき、ホテルには21時頃もどり、そのままホテルの部屋へ二人で入っていったのです。しかし、男性は泊まらずに0時をすぎたころに帰っていきました。
これだけですと、証拠としては弱いのです。
「昔の同級生と会っていただけ」と言い逃れができてしまう。男性も泊まらなかったし、0時すぎという時間も微妙な時間です。場所によっては終電がギリギリあったりします。
このケースでは、出張先の地域はいつもバラバラなのに、出かけるときは毎回ウキウキしている。ならば愛人と出張先で落ち合っているのではないか?そんな疑惑に行き当たります。
しかし、愛人が同行しているならば一緒に泊まると思うのですが、現れた男性は地元ナンバーのクルマにのった男性。浮気をしているのは、ほぼ間違いないのですが決め手に欠ける状況でした。
明確な証拠をを掴むために、奥さんから申告のあった次の出張日に再び調査に入りました。
朝、家を出てから夕方ごろまでは仕事をして、終わってからホテルにチェックイン。ホテルはシティホテル。おしゃれして、ロビーに降りてくるところまでは、前回と全く同じです。しかし、唯一違ったことがありました。
相手の男性は前回とは別人の関西の男性だったのです。
港々に女がいる、の反対バージョンとでもいうのでしょうか、出張を利用して、出張先ごとに地元の男性と浮気をしている可能性が濃厚になりました。関西では、食事に出かけて街を歩いているときも腕を組んでいましたし、今回の男性はホテルに宿泊したので浮気は確定です。
依頼人であるご主人に報告すると、他でもやっている可能性があるのなら調べてほしいという要望をいただいたので、調査を続行することになりました。
後に、奥さんが男と知り合ったのはマッチングアプリだとわかりましたが、一夜限りの相手ではなく、ひとつの地域に一人ずつ浮気相手を作っていたのです。最終的に愛人の男性が7人判明したところで、調査を終了しましたが、まだほかにもいる可能性は濃厚です。
理由は、調査した7つのエリアですべて不倫をしていたからです。他にも出張先があったようなので、彼女の場合はまだまだ男がいそうです。
不倫は、された方は傷つくし、子供がいる場合は子供たちも傷つけることになりかねない。にもかかわらず、この奥さんは判っているだけで7人の愛人をつくりました。
そうまでしなければ、心の平静が保てなかったのか?それほど旧家に嫁ぐことは大変だったのだろうか?いろいろと想像してしまいます。
ご主人の話を伺う限り、少々古風な「〇〇家の嫁」としてのプレッシャーはあったんだろうなという印象はありましたが、真相がわからないだけに、性に対して奔放すぎるといいますか、性欲が旺盛過ぎるように感じられますね。
これほどまでに浮気不倫を繰り返した妻が、すべてが発覚したにもかかわらず「ごめんなさい」と言わずに裁判で争っている理由はいったい何なのでしょう。
おそらく「何か」があったのでしょうね。裁判になれば、ことが次第に公になっていくわけで、地元の名士で大きな家業もされている「〇〇家の家名」にも影響されます。そういう戦いを、今、あの奥さんはされているのかもしれません。
お子さんの年齢的にも、親権を争うというわけでもなさそうなので、子供が巻きこまれる要素が比較的少なめなのが救いなのかなと思いました。とはいえ、7人の愛人というのは、スケールがすごいというか…、ゲスコ(ゲスオの女性版)なんだけれども、7人以上の愛人をうまく回していくって、マネジメント力がないと難しいですよね。管理能力があるんだな、と変なところで感心しちゃいました。その能力をフル活用して、浮気をする前に離婚するわけにはいかなかったのでしょうかね?
「夫婦の事情は他人にはわかりませんからね。調べればもっと愛人が出てきたかもしれないですし」
そうですね。不倫や浮気はどんなに上手にやっているつもりでも、探偵さんに調査されたらすべてバレる、ということですね。
※本コラムは実際のケースを元にプライバシーに配慮をした形で再構成したものであり、実在する特定の人物のエピソードではありません。
誰かに恋をしたり、愛したり。そこには人の数だけドラマが生まれます。とはいえ、そのドラマは必ずしも素敵なもの、とは限りません。出会って恋に落ち、結婚をした二人でも、別れを迎えることもある。恋が道ならぬモノであることも、少なくありません。
私たちを取り巻く「恋愛事情」や「夫婦の関係」は時代とともに、大きく様変わりしてきました。
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