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浮気・不倫調査

浮気調査:女の形跡?不倫の証拠を探す妻の心理【コラム002】

前回の女の勘が“冴える”瞬間に登場したR子、M美、S子はそろって「夫が浮気をしている」ということに“女の勘”が働いていた。それぞれ異なる結末を迎えた3人の妻たちだが、3人とも「証拠を探した」という。ただ、結末がそれぞれ違うように、「なぜ証拠を探したのか」の理由も異なっている。

(シリーズ:“女の勘”が確信へと変わるとき、それぞれの妻の選択 その2)

証拠を集めて「どうするか?」が結末を左右する?

破格の慰謝料で離婚を成立させたR子が証拠を探した理由は「有利な形で離婚をするため」と明確だった。そして、R子が取った証拠集めの手法は、法的に黒に近いグレーであった。なんと「スマホをいじる夫を背後から盗撮し、ひと月以上かけてパスワードを解析してロックを解除」したのだ。

「元夫と不倫相手のメッセージのやり取りの履歴を手に入れて、法律相談に行ったら『この証拠はプライバシー権の侵害にあたる可能性がある』と言われちゃった」とR子。離婚をしたい、それも有利な形でという明確な“ビジョン”があったR子は「自分に不利になるかも知れない証拠は使えない」と即座に判断した。

「使えない証拠だと分かってからもメッセージはちょくちょく、見てた。パスワード変えられたら諦めたけど。あの人、ずっとパスワード変えなかったんだよね。バカだよね」とR子。元夫は「R子がスマホを見ているかもしれない」とは思いもしていなかったのだ。

夫から離婚を突き付けられることになったM美は、夫の車のカーナビの履歴をチェック。「休日出勤」「友達と会う」などと言ってでかけた日に、行楽地やラブホテル街にいたことを特定していた。そこまでつかんでいながら「いずれ自分の元に戻ってくる」と信じていたM美の胸の内を思うと切ない。

不倫相手の女性からの“直電”により、三者面談となったS子は「領収書」が決め手だったという。「財布の中に、仕事でも行かなさそうなエリアの駐車場や飲食店の領収書がけっこうな枚数であったの。当然、グーグルマップで調べるでしょ? 不倫相手の家はこのあたりか、なんて思いながら見てた」

いずれの場合も、テクノロジーの発達が妻たちの独自調査の後押しをしている。それにしても、夫たちの脇の甘さに呆れる。なぜ、メッセージアプリやカーナビの履歴を消去しないのか? なぜ、領収書を大切に財布にしまっているのか? まるで「見つけてください」と言っているようなものだ。

最初から離婚というビジョンがあったR子はともかく、M美とS子は「証拠を見つけてどうするか?」をまったく考えずに、ただ「証拠を探し、見つける」という行動を取っていた。厳しい言い方になるが、M美とS子が見つけたものは不倫の証拠能力としては弱い上に、二人とも『ああ、やっぱり』と自分の勘を裏付けただけ、である。とはいえ、女の勘による疑惑が確信に近づいたのは間違いない。その瞬間、どんな思いだったのだろう?

「全身の力が抜けちゃって、何も考えられなくなったんだと思う。ただ、いつか誰かから聞いた『男の人は浮気をしても、結局は妻のところに戻ってくるのよ』って言葉を信じたかったのかなあ」とM美は言う。

S子は「領収書と私の女の勘だけだと、のらりくらりと逃げ切れるなっていうのは分かっていたんだよね。それに、何度も釘を指しても、効果なかったわけだし。領収書をそのまま取っているなんて、私にバレても構わないって思っているんだろうな、って思ったんだよね。そう考えたら私も、もうどうでもよくなっちゃったのかも知れない」と振り返る。

妻の年齢や婚姻期間、子供の有無も妻たちの反応の違いに影響しているのだろう。R子はフルタイムで仕事を持つ30代後半。婚姻期間は3年で子供もいなかった。

M美もフルタイムで働く40代前半。婚姻期間は10年の子供なし。S子はパートで働く40代半ばで婚姻期間23年、成人した2人の子供がいる。

S子は「ちょうど子供たちがこれから就職ってタイミングで、親が不倫だ、離婚だって騒ぐのは避けたかった。夫のことより、子供たちのことを真っ先に考えたのは確か」と言う。

証拠を見つけた瞬間、妻たちは大きなダメージを受ける

色々な妻の話を聞いているうちに、夫の不倫という疑惑が確信に変わったとき、妻がするべきことは「どう決着をつけるのか?」という自分のビジョンを決めることなのではないか、と考えるようになった。

「自分の元に戻ってくるのを待つ」のも決意のひとつであるが、結局、離婚という結末になり3人の中でいちばんM美のダメージが大きかったことを思うと、これはあまりおススメできない決意なのかも知れない。

自らの調査で“女の勘”の裏付けを取ったとき。R子は「夫への怒りが行動への原動力になった」という。M美は「平静を装っていたけれど、ボロボロだったよ。離婚から数年経った今も尾を引いていると思う」といい、S子は「私の23年は何だったの? ってそれがショックで。子供たちが就職して落ち着いたら離婚に向けて動くつもり」と語る。

妻がなぜ傷つくのか。それは「妻である自分という存在や夫婦として過ごした時間を、夫に否定された」と感じることが大きな理由なのだと思う。

そして、この大きなダメージが「どう決着をつけるのか」というビジョンを考えることすらできなくなる理由なのではないか。

とはいえ、そんな妻たちに「女の勘を気のせいとしてやり過ごせばいいのに。自分で証拠を探して、ダメージを受けることなんかないのよ」というアドバイスができるか、といえばノーだ。人は誰もが「疑惑が芽生えた以上、結果はどうであれ白黒はっきりさせたい」と本能的に考える傾向がある。疑惑を疑惑のまま「握りしめている」こともまた、心に負担がかかるもの。

だから、証拠が見つかって「やっぱり」という確信を得た時、想像していた以上に傷つくものだということを、知っておいて欲しい。そして、証拠を探し発見する前に「確信を得たらどうするのか?」ということも、考えておくことが大切だ。

「有利な形で離婚をする」と決めていたR子でさえ、法的にはグレーだという可能性を見落として1か月以上もかけてパスワード解析に取り組んでしまっている。じつは、配偶者のスマホを勝手に見る行為が法的にどう解釈されるのかなど、ネットで検索すればすぐにわかることである。冷静に対処しているように見えるR子であるが、客観的にみると平静とは言えない状態だったのだろう。

 “女の勘”が発動したとき。それまでの夫婦の仲がどうであったかはあまり関係がないように思う。私たち女性は自分で思っている以上に、動揺し、うろたえ、心乱れるのだ。


企画・編集:CiaoLab編集部
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