目次
生を受けて半世紀もの時が経ち50代、60代にもなれば、さぞかし人として落ち着いていることだろうと誰しも考える。しかし、「ゲスオたるもの、下半身は生涯現役を貫くべし!」という矜持でもあるのだろうか。あったとしても、知りたくもないが。
そんなオーバー50ゲスオのほとんどは、若いころからゲスオ街道をひた走っている。しかし、「安らぎ追及タイプ」は枯れた感じが漂い始める人生の黄昏時に、突如としてゲスオデビューするの特徴的だ。
あなたもきっと、街で見かけたことがあるはず。年の差でいえば父娘のように見えるが、並んだ距離が妙に近いくせに、年の差カップルにしてはぎこちない男女のペア。この父親のような男、社会的にも下半身的にも現役バリバリだった頃は「妻ひと筋です!」と清らかに過ごしてきたのだ。なのに人生の黄昏時に突如として不倫デビュー。ぎこちなさは、不慣れであることの表れなのである。もはやヤリたい盛りでもなければ、スリルに酔うこともない彼らが、不倫に求めるものはただひとつ「安らぎ」である。今回は、そんな“遅れてきたゲスオ”をご紹介したい。
安らぎ追及タイプのゲスオが不倫デビューを果たすのは「定年が間近に迫り突然、ハッと己の孤独に気づいた」ことがきっかけだ。企業戦士として邁進した甲斐あって、重役やら社長やらの肩書を背負っていることも珍しくない。妻子のために、住宅ローンのためにと、会社に人生を捧げてきた彼ら。そのかいあって、子供たちも無事に巣立っていった。しかし、ある日、ふとわが身を顧みて「趣味なし」「友達なし」という現実に気づいてしまうのだ。『定年退職したら、年賀状の1枚も届かなくなる私』の姿がありありと脳裏に浮かんだ瞬間。『私は、これからどうなってしまうのだろう、何のために生きてきたのだろう』とぽっかり心に風穴があく。
「よし!これからは妻孝行しよう! 夫婦水入らずで温泉? いや、海外旅行だ!」と彼らはひらめく。しかし、時すでに遅し。「ふたりで旅行にでもいくか?」という言葉に妻から返ってきたのは「あなたと旅行しても楽しくないから」という断り文句。
そりゃそうだろう。長年、連れ添ってはきたものの、家のことは妻に任せっきりだった。家事や育児、親戚対応すべてをワンオペで回してきた妻は、子育てが終わって自分の時間を満喫中。趣味のサークルや友達との旅行を楽しんでいる妻が、今更、構ってくれるはずがない。
まさかのNO! に衝撃を受け打ちひしがれている日々がしばらく続く。そんなある日、彼らは身近な女性たちの慈愛に満ちた優しい笑顔に魅了されるのだ。娘ほど年の離れた部下、馴染みのクラブのママに「よろしくね」と紹介された新入りの女の子、会社に乳酸菌飲料を売りにくる女性たち。冷静に考えれば、彼女たちの笑顔は営業用。しかし『ああ、安らぎが欲しい――』と渇望するがあまり、フラフラと引き寄せられるように、人生初の不倫道へとまい進していくのだ。
もともと不倫願望はないのだが、ちょっと優しくされてドキドキしてしまった女性がたまたま、いわゆる「枯れ専」だったという需要と供給の一致により、不倫が始まる。
「彼女は悪くない。悪いのは私だ」
行きつけの高級寿司屋や高級温泉旅館に連れていきがち
10%
長年、真面目に夫をやってきたたのに魔が差して不倫するパターンなので、夫婦関係の再構築は難しくない。遅まきながらゲスオデビューを果たした夫に対して、妻の立場としては「離婚となれば多額の慰謝料、財産分与、年金分割は避けられない」「若い恋人はいつ、あなたの元を去っていくかわからない」という未来予想図をまざまざと突き付けることが再構築のポイントになる。不倫の物的証拠を押さえた上で、高らかに夫の未来を予言してあげよう。「そんな不安な状態にわが身を置きたくない」という心理が夫の胸の内に湧き上がってきた頃合いを見計らって、許す姿勢を見せればあっさりと家庭に戻ってくるはず。きれいに別れさせるためにも不倫相手に「手切れ金を渡す」ことを示唆すれば完璧である。
不倫再発率は低いが再発防止のためにも、優しい言葉をかけるなど、安らぎを演出する工夫は必須だ。夫の好物の献立を増やす、ささいなことでも褒める、夫婦2人でのアクティビティを増やすなどして、「やはり自分には家庭が安らぎなのだ」という実感を、骨の髄までしみこませてあげよう。
しめしめ!やっと離婚のチャンス到来! と思っている妻の皆様は、夫が不倫にうつつを抜かしている間に着々と準備を進めよう。財産分与や年金分割をはじめ、徹底的に搾り取ることをお忘れなく。取りっぱぐれのないよう、証拠固めには探偵を、離婚の手続きについては弁護士などの法律の専門家に依頼するのがおススメだ。
主な特徴は、
・男性依存が強くて寂しがり屋
・明るく社交的でコスパよく付き合える人気者
・見た目以上に男ウケがよいが、同世代の男からはいつでも呼び出せる女、とりあえずヤレる便利な女どまり
・歳の離れた贅沢な不倫が唯一のステータス
・それでも一人が辛くて不倫相手以外の男友達からLINEが入ればどこへでも
一人の男を愛せないあなたは、頑張ってセフレ、運が良くて愛人がせきのやま。痛い目にあっても不倫を繰り返す“女の敵”って言われるタイプ。このままだと女の幸せには生涯縁がないって気づいてる?
不治の病っぽいからどうしようもないけど、一度、尼寺へ行って煩悩を払ってもらったらどうかな。
<記事:Ozzy>
妻や彼女に対する最大の背信行為、不倫・浮気。しかし残念なことに、一定数の男はその愚を犯す。そしてこの世の女たちも、目の前の男に配偶者や彼女がいると知りながら関係を持つこともあるのが現実である。ゲスオ図鑑ではその生態を暴き、配偶者や彼氏がいるすべての女性が「もしも」の際にその生態や心理を読み解くことを目的とする。さらに独身女性にとっても、不誠実な関係を持ったばかりに人生を無駄にしないよう、参考にしていただくことを目指している。
誰かに恋をしたり、愛したり。そこには人の数だけドラマが生まれます。とはいえ、そのドラマは必ずしも素敵なもの、とは限りません。出会って恋に落ち、結婚をした二人でも、別れを迎えることもある。恋が道ならぬモノであることも、少なくありません。
私たちを取り巻く「恋愛事情」や「夫婦の関係」は時代とともに、大きく様変わりしてきました。
続きを読む