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探偵への調査依頼は、独身の方からの依頼も沢山あります。今日は独身者からの依頼のケースを紹介します。
依頼者 30代前半女性
調査対象者 40代半ば男性
独身の方からの依頼は、恋人の浮気調査の依頼のほかに、交際相手の身元や素性を調べて欲しい、という内容のものも珍しくないのです。付き合っていればいろいろな不安や怪しいと思うようなところが目に付くのでしょうね。
しかし、それ以上に多いのは、親御さんが「娘(息子の場合もある)の交際相手が怪しいので調べて欲しい」というケースです。親御さんが子供に対して、「お付き合いしている人を紹介して」といっても、なんだかんだと理由をつけられて断られ続けて会えない、といった不審な点がある場合に依頼が来ることが多くあります。
交際相手のご本人からの調査依頼の場合は、不倫の場合と似ているのですがパターンがあります。
冷静に考えれば、調査依頼をするまでもなく別れた方がいい相手だと思いませんか?
付き合っているだけなら「別れちゃえば?」ってなりますが、わざわざ探偵に調査依頼をするのは理由があるのですね。詳しく事情を伺うと、次のような事情があります。
浮気や二股を疑いつつ身元や素性を調べたい、ということになるのです。
マッチングアプリの普及が影響していることは、否定できないと思います。相談に来られるケースは多くの場合、調査からわかることは、二股三股が出てくる上に、職業や居住地すら「聞いていた話と違う!」と事実が明るみになることが珍しくありません。最初から素性を偽って交際しているのです。
ゲスオ図鑑でも「チャラ男は結婚後もチャラ男、マッチングアプリで女の件数を競う遊び人タイプ」の記事がありますが、マッチングアプリは有料・無料さまざまですが、入会審査に「独身証明書」や身分証明書の提出を求めるものもあれば、規約で「独身限定」と明記しているだけ、というものもあります。事実上の誰でも利用できる出会いサービスなのです。
したがって、マッチングアプリのプロフィールを鵜呑みにするのは危険だといえます。
実際の例を紹介しますね。
【相談の背景】
ということに不信感を持って来られたケースです。この男性はお世辞にも賢いとはいえませんが、それでも騙される女性は残念ながら結構多いのです。
調査は、依頼者である彼女からデートの日を聞き、彼女の家を出てきた男を尾行しました。
彼女には自分の住まいのことは、都内某所の駅名を告げていたんですが、帰った先は都心から片道1時間半ぐらいかかる某県の住宅街でした。
【調査結果】
もしかすると実家なのでは?様々な可能性は否定できませんので詳しく調査をするのですが、やはり自宅でした。
この男性は、マッチングアプリに独身と偽って登録しており、浮気相手が欲しかったのでしょう。
いずれも立派な不貞行為ですので、妻からも慰謝料が請求できますし、離婚の理由になります。
出会いがない、という女性は多いです。最近では、職場恋愛が敬遠される風潮があるとも聞いています。恋愛がうまくいかなかったときのリスクを考えると、社内の人とは交際しないほうがいいと思うようですね。でも、そもそも、日本は社内恋愛や学内恋愛といった所属しているコミュニティー内での出会いが主流だったので、ほかに求めるとしたら「どこ?」になってしまう。
加えて、スマホ社会、SNS時代だけに、出会い系サービスにもかかわらず、マッチングアプリが出会いの場として抵抗なく利用されているのかもしれません。
そう考えると、不倫の場合、相手との出会いは社内、取引先などの仕事関係者でほぼ確定するのですが、独身者の方が結婚まで考えるせいか、マッチングアプリは便利なのかもしれません。
しかし、マッチングアプリにはこのようなリスクが数多く潜んでいます。利用はよく考えて、くれぐれも慎重に。
依頼者の女性は「もしかしたら、私以外にお付き合いしている人がいるのかも知れない」と言っていたのです。真剣に結婚したいので、もし別の人ともお付き合いしているのならば、早く別れて次の人を探した方がいいし、と考えていました。
既婚者なのに独身です!と騙されていたと判明するより、浮気されているほうがまだ受け止めやすい、そんな心情だったのでしょう。
交際相手が浮気をしていた場合は「別れよう」という結末になるしかありませんが、既婚者を偽っていた場合は簡単ではありません。法律的な決着がつけられるのです。
調査報告をしたときに、その旨をしっかり説明いたしました。
依頼者のお友達がみんな協力されており、「慰謝料をガッツリ取るべし!」と口を揃えたそうですよ。
デートだと思ってのこのこと待ち合わせ場所のカフェにあらわれた彼氏を、待機していた女友達と数名で取り囲んで「証拠はあるのよ。どういうつもり」と、弊社の調査レポートを持って問い詰めたそうです。
相手の男性は当然、平謝り。家族や会社には内密にしてくれ、ってなりました。
既婚男性の言い分
当然納得の行かない相談者とお友達は、ガッツリ請求をしました。
調査費用の分も込みで300万円で決着したそうです。お金の出どころはわかりませんが。お金と引き換えに調査報告書を渡すという約束だったので耳を揃えてキャッシュで持ってきたとこのとです。
あなたや、あなたの友人の交際相手は大丈夫でしょうか?
他にも、
本来なら早く別れた方がいい相手だと思います。当事者である依頼者の方と、我々プロの探偵が「おかしいな?」と最初に思う部分は概ね共通しています。そのように不信感を抱くような相手とお付き合いしている方は、早く見切りをつけるためにも是非とも参考にしてください。
慰謝料だけでなく、調査費用も全部請求できますからね。
今回の相談者のように、既婚者なのに独身だと偽られて交際している方は、探偵経験からも、男女を問わずよくあることで、むしろ最近は増加傾向にあります。マッチングアプリが原因であることは明白ですね。改めて利用する際は慎重にしてください。
また、マッチングアプリを偽って利用しようという方も、ちょっとした軽い気持ちからかもしれませんが、慰謝料を請求されることや、下手をすればロマンス詐欺になるということを理解しておきましょう。欲望に負けてウソの情報で使ってしまえば、相手が我々のところまで相談に来たら、すべてを失うことになる!少なくともタダではすみません。
※本コラムは実際のケースを元にプライバシーに配慮をした形で再構成したものであり、実在する特定の人物のエピソードではありません。
まだデータがありません。
誰かに恋をしたり、愛したり。そこには人の数だけドラマが生まれます。とはいえ、そのドラマは必ずしも素敵なもの、とは限りません。出会って恋に落ち、結婚をした二人でも、別れを迎えることもある。恋が道ならぬモノであることも、少なくありません。
私たちを取り巻く「恋愛事情」や「夫婦の関係」は時代とともに、大きく様変わりしてきました。
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